コラム

2011-05-17

話し方教室「難しい“関係”」

大昔、秘書検定2級の試験を受けたことがある。
一応合格はしたものの今受験したらどうだろうか、自信がない。

とはいえ、今や秘書検定以上に臨機応変と工夫が求められる仕事を
しているから、、、という、苦しい理由でお許しいただきたいのだけど。

秘書の勉強の中でとても印象に残っていて、なおかつ
現在の仕事の中でも生きている教訓めいた話がある。

それは、ファイリングについて。
「書類をファイルするときに、“○○関係”というファイル名はダメ」という話。

なぜ、“○○関係”はダメなのか。
たとえば、“研修レジメ”をファイリングするのに、“研修レジメ関係”にすると
実際には、研修レジメ以外のものもファイリングされることになる。

この場合、具体的には会場案内図や、講師のプロフィールなど
“関係”という言葉が付くことで、ファイリング可能な範囲が広がり、
結果、“なんでもファイル”になり整理整頓できないことになるということだ。




/////////////////////////

ちなみに、下記の“関係”はどうだろう?

1、仕事はOL関係です

2、営業関係の仕事をしています

3、営業マン関係をしています

4、消防署関係から来ました


「○○関係」は、はっきりと言うのがはばかられるようなときに用いられる
ぼかした言い方。

1と3は、人の立場をかなり具体的に説明しながら
「関係」とぼかしているので不自然な印象をあたえる。

2は問題ないが、4のような言い方でセールスに来られると
ちょっと怪しいと思ったほうがいい。いかにも消防署になりすました
紛らわしい言い方で、何か売りつけようとしているのかも、、、


//////////////////////////

「○○関係」という使い方自体は、間違ったものではないのだが、
使い方を間違えると、ややこしい。

言葉も人間も、正しい“関係”は意外に難しいものなのだ。

織田直子

2011年5月17日

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