コラム

2011-03-30

「ケータイではなく腕時計を」


入学や就職の御祝いで贈る「腕時計」。
私も高校入学のときに初めて買ってもらった腕時計は今でも憶えている。
とても嬉しかったし、ちょっと大人になったような気がした。

さて、その「腕時計」だけど。

・・・・・・・・・・・・・・

新入社員研修での出来事。

「腕時計はビジネスマン必須のアイテム」という話しを
したところ意見が出た。

「今はケータイがあるので、時計がなくても困りません。
腕時計は持ってるけど、ほとんどすることがないです。
それにスーツを着たら、袖口のところで邪魔になる」

ピカピカの新入社員、元気があってなかなかいいじゃないか!
たしかに言ってることはわかるが、商談中に携帯を見るのはいかがなものか。
本人は時間をチェックしたつもりでも、相手にはどう映るかわからない。
「商談中に携帯を覗く、感じの悪いヤツ」と思われても仕方ない。

やはりそこは、自分の腕の時計でさりげなくチラリと見るべきだろう。
自分の都合だけでなく、相手の立場になって考えてみるというのが
大人というものなんだよ・・・

という感じで研修は進んでいった。


・・・・・・・・・・・・・・

腕時計は、宝石商ルイ・フランソワ・カルティエが1904年
友人の気球操縦士サントスのためにつくった
「サントス・ウォッチ」が世界初だといわれている。

その後、ヨーロッパ社交界の女性達の間で腕時計はブームになった。
左腕のブレスレット代わりに、魔除けとして腕時計をするのが
オシャレといわれるようになったのだ。

かくして腕時計の小型化が進み、現代に到る・・・

我が身の時を刻む腕時計。魔が入らないように。
分身のように大事にできる品を長く使い続けたいものだと思う。


2011年3月30日


織田直子

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